橋本忠雄ブログ

2018年3月13日 08:05

短歌の部屋(45)

お題は、『料理』。

 

☆音もなく鮪は切られ皿の上元の形を想う人なし

この歌は、三句切れによる説明傾向になっている。解説調でおさまり過ぎである。上句と下句を転倒させるのもよい。以下のようにしてはどうか。

★元の形を想う人なし音もなく鮪は切られ皿に盛られる

☆京料理終わりて出でし先斗町の路地の空には天の川

最後の〈天の川〉が五文字になっている。短歌は、七文字なので〈天の川あり〉とした方がいい。

私の方から質問をした。〈路地の空なる〉ではどうか? 言われたのは、〈なる〉は〈ある〉という意味の奈良時代の旧い表現で、この場合は強調し過ぎかな・・・。また、京料理と言ってしまうと、面白みに欠ける。例えば、

★〈ひとときを過ぎて出できし〉先斗町の路地の空には天の川あり

などとすると、いったい先斗町で何をしてきたのか?という謎が含まれていて面白くなると、言われた。なるほど納得ですが、そうなるとなかなか高尚な作歌技術ですね!それと、お茶屋遊びを知らない私のような無風流な男には、決して詠めない歌かもしれませんね。

☆玉葱を七つ炒めて飴色にカレーの極意と君は得意げ

この歌は、〈君は〉が、効いている。これがなければ、ただのカレー作りの説明文に過ぎない。〈君は得意げ〉という句が入ることによって、叙情的になった。

 

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