橋本忠雄ブログ

2018年5月22日 16:13

短歌の部屋(49)

お題は、「本」

今日は、面白い歌が多かったです!一番票数の入ったのは、次の歌であった。

 

※並びゐる「文学全集」フリガナを頼りに読みし遠き夏の日 (山越貞子) 

☆紀伊国屋に入ったら本があふれてたなんにもないな書きたせることは

〈膨大な本の前では、自分が書き加えることはなにもないではないか。〉そういう意味のことを、開高健という作家が、随筆かなんかに書いていた。

それを読んだ時、まさにその通りだと思った。愛読していた言葉の練達師の作家の開高健でさえ、そう言うのだから・・・。

大学の卒業まじかな頃、何の授業であったかは忘れてしまったが、教授に訊かれた。「君たちの将来の希望は何かね?」皆は色々と答えていたけれど、私は「一冊の本を書きたいです」と、答えたのを覚えている。それにしても、本屋には膨大な本があって、書き足すことは何もないな・・・と言うのが、その当時の実感でもあった。

☆漫画読み母に叱られ貸本を返しにいった雨降る中を

小学校三年生のある日、漫画を読んでいたら母がやってきて「漫画読んでも賢くはなりませんよ」と言った。そこで雨の降る中を、傘を飛ばされまいと一生懸命握りながら、返しに行った。帰ってきて、両親の前に手をついて、「これからは漫画は借りてきません」と、謝ったのを覚えている。自分で言うのもなんですが、今では考えられないくらい素直な良い少年ですね。今時は大臣でさえ漫画を読んでいるのを公言する時代ですから。しかし、出勤のサラリーマンが、朝っぱらから漫画を読んでいるのには、がっかりしますけれど。

☆童謡のカラスの歌はよく聴くのに載っていない野鳥図鑑に

最近はベランダに、ご飯粒、蜜柑、梨、バナナ、蜜などを置いている。すると、雀、ヒヨドリは言うに及ばず、メジロ、ウグイス、ツグミなども来てくれるようになった。ジョウビタキや四十雀も来たけれど、餌台のものは食べない。そうそう、二度だけコゲラ、アカゲラも来てくれました!昨年まで、うぐいすの鳴き声はよく聞くのだが、姿は見たことがなかった。しかし、今年は手の届きそうな所までやってくる。それで毎日楽しませてもらっている。

ある日、カラスが来た!大きさもさることながら、その真っ黒な色にあらためて驚いた。しかし、手元にある野鳥図鑑にはカラスは載ってないのだ。

なんぼ、可愛くはないと思っても、それでは可哀想ではないか・・・それで作った歌である。ここでも、意味が分かりにくいと言われた。私自身もそう思っているのだから仕方がない。しかし、直しようもよく分からないから、そのまま出したのであった。こう直したらどうかということであった。

★カラス鳴く童謡はよく聴いたのに載ってはいない野鳥図鑑に

註:カラスが野鳥図鑑に載っていないのは、不思議な気がして、この歌を詠んだ。しかし、それはたまたま私が持っている図鑑に載っていなかっただけで、知り合いから、他の本には載っていることを教えられたのであった。

 

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