橋本忠雄ブログ

2018年10月29日 07:30

短歌の部屋(58)

お題は、「願い」。

 

☆医学部に兄が合格するように幼は願掛けしてた お地蔵さんに

この歌は、字余りである。「幼は願掛けしてた」が11文字にもなる。そこで、こんな歌も用意していた。

★医学部に兄が合格するように幼は願掛けお地蔵さんに

「願掛けしてた」と「願掛け」で切るのとどちらがいいか?助詞を省略すると、詩のようになると言われていたような気がして、「願掛けしてた」としたのだが、助詞を省いても意味が通じるなら、その方が字余りにもならなくていいと思う。

☆息絶えし鯨の腹を切り裂けばビニール袋の胃を塞ぎいる

この歌は、一気に歌い込んでいて勢いがある、しかし「切り裂けば」と仮定形を使うと、歌が説明調になってしまう。ここは、上下を逆にしてはどうか。

★ビニール袋胃を塞ぎおり息絶えし鯨の腹を切りて開けば

なるほど、この歌の方が調べも急ではなく、情緒もありそうです。しかし、「ビニール袋」のところに助詞は要らないのかと不安になる。

★ビニール袋(の)胃を塞ぎおり息絶えし鯨の腹を切りて開けば

この場合は、(の)がなくても大丈夫とのことでした。しかし、助詞を省くと詩的になってしまうと言われたこともあり、なかなか助詞の使い方には難しいものがあります。

☆版画かと見紛うばかりの練り色に染めあげられし洪水の町

時事詠を、こんな風な比喩で歌うのは、珍しくて面白い。但し、「版画」「見紛う」「練り色」「染めあげられし」のすべての字句が 洪水の町にかかる比喩になっている。ここはひとつ具体を入れた方がいいのではないか。なるほど、納得しました。そこでこんな風に作り替えました。

★版画かと見紛うばかりの練り色のボート漕ぎゆく洪水の町

★版画かと見紛うばかりの練り色のゴムボート漕ぐ洪水の町

具体を入れると、ずっと良くなりますね!小谷先生のアドバイスに、感謝です。

 

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