橋本忠雄ブログ

2018年10月29日 15:52

短歌の部屋(59)

お題は『卵』。

☆朝ご飯は「こうこ」と答えた児もあって言えなかった「卵かけ」とは

小学校2年生の時の参観日。宮地先生は朝ご飯のおかずは何か?と質問された。順番に答えていたのだが、ひとりの男の子が「こうこ」と答えた。一瞬 皆が笑った。昭和26年(戦後6年という)時代にあっても、朝ご飯にこうこ(香香)だけというのは、貧しい家庭を表していた。私は、こうこと答えた児の勇気に感心したのであった。当時は、卵というのは貴重品であり、病院へお見舞いに行く時など、卵を籾殻の箱に入れて、恭しく持っていったものだ。そういう時代背景が分からなければ、理解しがたい歌ではあろう。

☆往診に医者の卵がついてきて覗き込んでた診察の手もとを

毎年夏になると、関西医大の学生(5回生)たちが、クリニックに研修に来る。地域医療を実地に見たいという希望である。私たちも喜んで彼らを迎え入れている。私たちの地域医療が、彼らの心の中に何らかのインパクトを与えることを期待している。

「覗き込んでた」は、正式には「覗き込んでいた」になるらしい。

★往診に医者の卵がついて来て覗き込んでいた診察の手もとを

また、この歌は、順序を変えてもいいだろう。 

★往診について来ていた医者の卵 診察の手もとを覗き込んでる

「覗き込んでた」は駄目だが「覗き込んでる」はOK らしい。なぜなら、「覗き込んでた」には動詞がないので、「覗き込んでいた」としなければならないが、「覗き込んでる」は、「でる」が動詞になっているから、文法的に正しいそうである。やっぱり文法は、ややこしいものですね・・・・。

☆ハムエッグを卵ふたつで作ってくれた入試の朝に母親は

母は入試などの、大事な時には卵ふたつでハムエッグを作ってくれていた。

ふたつの目玉でなら、前方をよく見ることが出来るという迷信?または、母親によるゲンカツギ(験かつぎ)だったのかもしれない。歌の最後の方に、「入試の朝」「母親」などの字句が重なって、歌自体が重くなっているのかもしれない。これは順序を変えた方がいいかもしれない。

★入試の朝母が卵をふたつ割って作ってくれたあのハムエッグ

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