橋本忠雄ブログ

2019年1月29日 10:08

短歌の部屋(60)

兼題は、『雷』

 

☆翁長氏を悼む歌数多あり「悌悟」「いかづち」「夏帽子」などと詠みたり

沖縄知事選で、玉城デニー氏が勝利して本当に嬉しかった。もし、負けておれば日本の国の将来が危なかった。自民、公明、維新などに押された候補が通っておれば、一気呵成にこの国は、ナチズムの国になってしまう危険があった。勿論、今でもその危険性が無くなったわけではなく、独裁への道は進行中である。よっぽど国民が目を開けてなければ、この国の未来は危ない。

しかし、翁長さんはよく頑張られた。一時は、政府への対決姿勢が優柔不断なのではないかと危惧されたこともあったが、彼には他人にはいえない知事としての深い思いがあったのだろう。

死の直前に宣言された“辺野古埋め立て承認の撤回”は、文字通り命をかけた決断だったと思う。その翁長さんの決断、また今までの闘いに対して、新聞短歌欄にも彼の歌が沢山載っていた。

そして、それらの歌には、「悌悟」「いかづち」「夏帽子」などの言葉が使われていた。そこで、それらの言葉を使って作ったのが、私の歌である。

先生の評は、最後の「と詠みたり」は省略できるのではないか?その方が、字数もあってくる。例えば、こんなふうに

★翁長氏を悼む数多の歌にあり「悌悟」「いかづち」「夏帽子」など

☆川沿いにカンナ咲いてる真夏日に炎えあがる女らの辺野古反対

「炎えあがる」という言葉には、意外性がない。また比喩を好まない人もある。

★川沿いにカンナ炎えてる真夏日に女らの声辺野古反対

★川沿いにカンナ咲いてる真夏日に女らの声辺野古反対

しかし、「カンナ炎えてる」も比喩と言われるだろうし、ただ単に「カンナ咲いてる」も平凡ではないだろうか?

☆遠雷と海鳴り聞こゆる丹後の宿の頬に触れくる洗い髪

「この歌は、歌謡曲のようですね」と、私は言ったのだが、「馬場あきこさんや、林あまりさんは、歌謡曲のような歌を作りなさいと、言ってますよ」と、いわれた。

そういえば、先生は以前「ニュー演歌やフォークソングに、将来名歌として残る歌が結構ある」と、言っておられた。それと、歌全体としては、32文字になっているが、最後の字句は「洗い髪」と5文字になっている。字足らずである。それが気になるようなら、「その洗い髪」「洗い髪かな」などとする方法もある。しかし、「洗い髪かな」は啄木風で、陳腐だといわれるだろう。しかし、字足らずが効果的な歌もある。

例えば、啄木の歌でこんなのがある。

※石狩の空知郡の 牧場のお嫁さんより送り来し バタかな (悲しき玩具)

全体は33文字であるが、「バタかな」は4文字である。

この部分には、確かに強調の効果があるのかもしれませんね。

皆さんは、どう思われますか?

 

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