橋本忠雄ブログ

2019年3月26日 11:23

短歌の部屋(65)

お題は『音』。

 

☆秋の陽がカーテン越しに差し込んで響く鍵盤バッハのシャコンヌ

このままでよいが、べートーヴェンやモーツアルトと違って、バッハのシャコンヌを知らない人も多いのではないか。そういう場合、読者が参加しにくくなるという欠点はある。

☆世界には幽(かそ)けき音が満ちている日だまりの風に吹かれる落ち葉よ

この歌は、3句切れである。3句切れは作りやすいが、単調にもなりやすい。

だから、2句切れにしたりする方がよい。それと、「落ち葉よ」だが、最後の詠嘆の「よ」は、近代短歌ではよく使われたが、現代短歌ではなるべく使わない方が良いとされている。

★世界には幽けき音が満ちている日だまりの風に吹かれる落ち葉

しかし、「落ち葉よ」には、明らかに青年時代に読んだポオル・ヴェルレエヌの「落ち葉」という詩の影響がありますね。上田敏の訳詩が有名ですが・・・・

秋の日の ヴィオロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し。

鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなく とび散らふ 落ち葉かな。また、「君は知っているか 落ち葉ふむ その足音を」

という出だしの詩があったとも思うのですが、今手元にないので確かめられません。その詩を、書き写したのは、大学生の時だったかなと記憶しています。

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