橋本忠雄ブログ

2019年4月25日 10:35

短歌の部屋(66)

☆電車の中かざした掌の影法師動いてゆくよ靴から靴へ

影法師という言葉は、人の影を言う。例えば広辞苑には、—— 光が当たって障子や地上などにうつった人の影とある。

だから、掌を影法師と言うのには無理がある。なるほど、言葉の用法を知らないと、間違ったことになるのですね。

では、こういう歌にしたらどうでしょうか?

★電車の中で伸びをしたら掌の影が動いていった靴から靴へ

この歌の方が、状況がより具体的に分かって、いいかもしれないですね。

☆杉の秀(ほ)に大きな網を張り渡し蜘蛛は秋空を独り占めする

「独り占め」というのは、人間に使う言葉である。だから、この歌は擬人法の歌になるのであるが、それならばもう一層ファンタジー的にするか、メルフェン風にするか、一段の工夫が必要である。また、「独り占め」という独特な言葉を使うと、特別な工夫がなくても歌が出来てしまう、上手い表現には気をつけた方がよい、と言われた。なるほど、そう言われてみると分かるような気がします。しかし、私は「独り占めする」がこの歌の眼目と思っていたので、どう作り替えたらいいのか、直ぐには分かりません。次への課題としておきます。

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