症例:71歳 男性
既往歴
高血圧・糖尿病・痛風・胃潰瘍
主訴
下血と下腹部痛
経過
11月13日来院。2日前から、排便時、出血する。真っ赤な血である。また、左下腹部が少し痛い。
診察
左下腹部に、軽度圧痛あり。直腸診では、腫瘍などは触れない。手袋に血液が付着する。前立腺は中等度肥大しているが、表面平滑で柔らかい。
検査
大腸ファイバーと胃カメラを予約した。
結果
解説
既往歴
高血圧・糖尿病・痛風・胃潰瘍
主訴
下血と下腹部痛
経過
11月13日来院。2日前から、排便時、出血する。真っ赤な血である。また、左下腹部が少し痛い。
診察
左下腹部に、軽度圧痛あり。直腸診では、腫瘍などは触れない。手袋に血液が付着する。前立腺は中等度肥大しているが、表面平滑で柔らかい。
検査
大腸ファイバーと胃カメラを予約した。
結果
| 11月16日に行った大腸ファイバーの所見は以下のとおりである。 | ||||
下降結腸とS状結腸の境のあたりに、出血、びらんが見られる。しかし、急性期は過ぎている。この出血の範囲と健常な部分が明確に区別できるのも、虚血性変化の特徴である。 |
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解説
| 腸を養う血管が詰まる病気を、虚血性腸疾患と呼びます。その中で、血管の根元が詰まるものを、急性腸管壊死といって、広範囲の腸管がやられるため、激しい腹痛・麻痺性イレウス・などを起こし、多臓器不全などの重篤な状態になります。治療は早急な手術が必要です。 | ||||
| 今回の症例は、血管の根元ではなく、末梢が詰まったものです。ですから、腸管壊死ほど強い症状はありません。この病気は、その60%が下降結腸で起こるといわれています。 |
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それは、腸管を養う動脈、上腸管膜動脈と下腸管動脈の支配領域の境界にあたる場所なので血行不足に陥りやすいから。 虚血の範囲も、10〜20cmくらいが多いようです。 |
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| 左腹痛・下血・下痢が、3大兆候といわれています。もし、腹痛で下血を伴うようなら、この病気を疑ってください。 | ||||
| 治療は、安静・絶食・補液です。約1週間くらいで治ります。 この病気は、基礎に動脈硬化や心房細動などの病態を伴っていることが多いです。 この方も、高血圧・糖尿病・痛風などの、動脈硬化を合併しやすい病気を持っておられました。こういう危険因子を多く持っておられる方の場合、腹痛と出血ををきたした場合は、この病気を考える必要があります。 | ||||
































