当院では1999年9月より電子内視鏡を導入したのをきっかけに胃カメラを「楽に安心して」受けて頂くために、色々な工夫をしてきました。ここにその方法をご紹介するとともに、過去1年間の実績と、検査を受けられた患者様の生の声をお届け致します。
・希望者には鎮静剤を注射して眠って頂きます(意識下鎮静)
・心の安らぐ音楽を聴いて頂きます。
鎮静剤はご希望があれば使用させて頂きます。従来の方法に比べると 明らかに苦痛が軽くなります。特に注射ではうとうとと眠っている状態の間に検査が終わりますので 苦痛はほとんどありません。
またご希望がない場合は、従来の方法(キシロカインを用いた局所麻酔)で行います。
また、鎮静剤をしようして検査を受けられた方は、検査後約30分程休憩してから、お帰り下さい。また、念の為自転車・バイクなどの運転はなさらないで下さい。(詳しくは看護師がご説明させて頂きます。)

当院では年間約2%の確率で胃癌や食道癌が発見されています。
その約半数が早期胃癌であり、内視鏡的治療:内視鏡的粘膜切除術(EMR)もしくは、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)にて切除しております。
また良性腫瘍である胃腺腫も内視鏡的切除対象となり、実際に切除標本にて胃癌の混在がみられることもあります。
逆流性食道炎や胃十二指腸潰瘍などの治療対象となる疾患も多く、潰瘍などはヘリコバクターピロリ感染も関連しているため、陽性例には除菌療法などを含めた治療も積極的に行っております。
胃カメラ検査を受けていただいた人を年齢別にみると、60歳から70歳代が多く、最近では80歳代の患者様も増えてきています。
ただ全体的に当院では女性の受診率が高く、男性の検査率はまだまだ低いのが現状です。
胃癌などは早期の場合殆どが無症状であり、最近は内視鏡的に切除できる技術も進歩していきています。有症状はもちろんのこと、無症状の方でも検診目的での検査をお勧めしています。
近年、大腸癌の罹患率は高くなってきており、近い将来、胃癌を超えることが予測されています。また大腸に限った場合、50歳以上では、無症状でも4人に1人はポリープが発見されています。 検診での便潜血検査が陽性の場合、1000人に1人の確率で大腸癌が発見されているため、便潜血が一回でも陽性のときは大腸検査をお奨めしています。 大腸検査には主に透視検査と内視鏡検査があり、全体像の把握や偶発症の比率では透視検査が優りますが、病変の見落としや診断、治療などに関して多くの面で内視鏡検査が上回っています。また近年器械と検査技術も向上してきており、必要に応じて静脈麻酔による意識下鎮静法も使用しているため、内視鏡検査による患者様の苦痛もかなり軽減してきています。
まだまだ大腸内視鏡と聞くだけで、あんなしんどくて痛い検査はしたくないと思われる方が多いと思われますが、実際には殆ど痛みも感じることなく、鎮静剤を使用しながら施行すると(希望者)殆ど無意識のうちに検査が終了します。
一般的に大腸の管腔内に空気を入れてカメラで押し込んでいくと、大腸自体がパンパンにはって、伸びてしまうため強い痛みがおこってしまいます。 手技的には空気をあまり入れすぎないようにし、大腸の襞を手繰り寄せるように挿入することにより殆ど無痛状態で検査をすることが出来ます。
ポリープや早期大腸癌は自覚症状がないため検査をするしかありません。ただ進行癌になる前に発見できればその日のうちに切除でき治療終了となる場合が多いため、迷われている方はこの機会に是非検査をお勧めいたします。


































