橋本クリニック

クリニック院長 橋本忠雄ブログ

反省

橋本忠雄 (2009年4月 3日 20:25)

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鈴木宗男 佐藤優著  アスコム   1600円

多分、去年か一昨年に買っていたが、読まずに積んでおいた本である。
しかし、小沢氏に対する国策捜査が行われている現状では、「国策捜査」とい
う言葉の生みの親でもある佐藤氏と、同じ頃に逮捕された鈴木氏の対談は読ん
でみたい本になった。

 

2002年6月に鈴木氏が、2002年5月に佐藤氏が逮捕され、それぞれ437日、
513日を、東京拘置所で過ごしたのであった。独房にそんなにも長期間拘留され
るという体験はどんなものだろうか。どれほど強い意志と忍耐が要求されるこ
とだろう。
当時のマスコミの報道は、両名とも、特に鈴木宗男氏は、極悪人という風潮
を煽る報道であった。
TVで、共産党の佐々木憲昭さんが、国後島のいわゆる「宗男ハウス」を追及
し、社民党の辻元清美さんが、鈴木氏を「あなたは疑惑の総合商社ですよ」と、
糾弾していた様子は、よく覚えている。
私も彼らが、なんとなく悪い人たちなのであろう、自分の懐を膨らませてい
たのであろうと、思っていた。しかし、事の経過を詳しく知っていたわけでは
ない。ましてや真実がどこにあるかは、まったくと言っていいほど知らなかっ
た。
また松山千春氏が何故鈴木氏を応援しているのか、訝しくも思っていた。

当時の検察の動きと、マスコミ報道とそれによる世論の変化というのは、今
の小沢代表を巡る状況と瓜二つではないか?!

国民は、真実を知らされることなく、マスコミ報道に洗脳されてしまう。権
力と連携した検察の動きは、容易く目的を達してしまう。そんなことでいいの
か? 本当は、国民に真実を知らせるのがマスコミの仕事である筈なのに、彼
らは検察のリークによって記事を書く。検察批判なんてとても出来ないのであ
る。

共産党は一番よく勉強しており、その国会質問もなかなか素晴らしい。しか
し、時々超一級の資料が、彼らの手に入ったりしていることがある。それは何
故なのだろう? 官僚の中にも、シンパの方がおられるのだろうか?と、思っ
たりしていた。しかし、この本の中で、筆坂秀世氏が、「宗男ハウス」疑惑追及
のときに、国会質問の当日の朝、佐々木氏のところに外務省の文書が送られて
きたという。外務省は、共産党にも民主党にも情報をリークし、国会で彼らに
とって都合の悪い人物を追及させたというのだ。この証言は、共産党を除名さ
れた人物のいうことだから、どこまで信用できるのか私には分からないが、権
力というのは、利用できるものは、なんでも利用するという一面を表している
のではないか?

今日、高野孟氏の『檄論檄場』というサイトを見ていたら、鈴木宗男氏が登
場していた。彼は、小沢代表の秘書逮捕について、検察批判を繰り広げた。そ
して、小沢氏は決して代表を辞める必要はなく、企業からの献金は禁止する、
政党助成金も止めるということを、党の政策として掲げて、選挙を戦うべきで
あると述べていた。「その言や良し」である。

この本には、外務官僚たちの赤裸々な姿が、実名で語られている。
超エリートの彼らの実体を知るのも、面白いのではないか。
国策捜査に興味のある方は、是非読んで見られることをお勧めする。