最近、末期がんで、病院から自宅に戻ってこられる方が多くなった。
そして、痛みを訴えておられる方も多い。
しかし、中には、痛みに対してオピオイド(麻薬)を使う事を、躊躇される方もある。
ある肺がんの方は、オピオイドを増やすことを、拒否されている。しかし、痛くて眠れないと、
訴えておられる。
「痛みを我慢するほうが、よっぽど予後が悪くなるんですよ。痛みが取れたほうが、
元気になるんですよ」と、説明するのだが、薬を使う事に、どうしても抵抗感があるようである。
また、驚いたことだが、がん専門医の中にも、オピオイドを積極的に使わない人がいる。
胆管がんで、骨や脳に転移し、痛みを訴えておられる方のご家族から相談を受けた。
「オピオイドの量を、主治医に増やしてもらってください」と、言ったのだが、
「簡単に増やしてはいけない」と、言われたそうである。
しかし、末期になって、痛みに耐えるというほど、辛いことはないだろう。
せっかく、オピオイドという素晴らしい薬があるのだから、積極的に使って、
少しでも苦痛の少ない療養をしていただきたいと思う。
オピオイド(麻薬)の種類(作用の強いものと弱いもの)を表にしておきましたのでご参照ください。
☆オピオイドの種類
| オピオイド | モルヒネ | |
| 強 | オキシコンチン | |
| デュロテップ | ||
| 弱 | コデイン |
尚、、オピオイドも万能薬ではありません。
オピオイドが効かない病態を、表にしておきますのでご参照ください。
☆オピオイド抵抗性の痛みの性質と鎮痛補助薬の適応
| 適応 | 商品名 | 開始量 (1日量) |
増量幅 | 増量間隔 | 維持量 | 投与量 |
| 発作性/刺す/走る (抗痙攣薬) |
テグレトール | 100~200㎎ | 100~200㎎ | 2~3日 | ~800㎎ | 2分割/ 眠前1回 |
| デパケン | 200~400㎎ | 200㎎ | 2~3日 | ~1200㎎ | 2分割 | |
| リボリトール | 0.5㎎ | 0.5㎎ | 4~6日 | ~3㎎ | 眠前1回 | |
| しびれ/しめつけ/つっぱり/ 焼ける(抗うつ薬) |
アモキサン | |||||
| トリプタノール | 10~25㎎ | 10~25mg | 1~7日 | 40~100mg | 眠前1回 | |
| ノリトレン | ||||||
| しびれ/しめつけ/つっぱり/焼ける/癌性腹膜炎の痛み (抗不整脈薬) |
キシロカイン (静注用) |
500mg | 20% | 1~2日 | 0.5~ 1.0mg/kg/hr |
持続皮下注/持続静注 |
| メキシチール | 150~300㎎ | 100~150㎎ | 2~3日 | 150~450mg | 分3回 | |
| しびれ/焼ける/体動時痛 (NMDA受容体拮抗薬) |
ケタラール | 50~150mg | 50~150mg | 1~2日 | 50~ 300mg/day |
持続静注 |
| セロクラール | 60~180mg | 60mg | 1~7日 | 60~300mg | 分3回 | |
| 筋攣縮/こむら返り (抗不安薬) |
ホリゾン セルシン |
5~10mg | 5mg | 1~2日 | 5~30mg | 分2~3回/ 眠前1回 |
| がん疼痛治療レシピより | ||||||



























