上記の標題の記事が、今朝の朝日新聞に載っていた。
日本の胃がん・肺がんに対する検診の仕方は、40歳以上を対象に、胃透視(バリウム検査)と、胸部レントゲン、また50歳以上で煙草を吸うなどリスクの高い人には、喀痰検査をするというものである。
大腸・乳・子宮頸がん検診は、国際的にも有効性が確認され各国が導入している。しかし、胃がんは韓国、肺がんはハンガリーくらいだという。
私は、胃がんに関しては、胃透視はまったくと言っていい程、意味がないと思っている。何故なら、早期がんが見つかる確率はとても低いからである。例えば、検診で胃のある部分に病変があるという紹介状を持ってこられて、その場所に早期がんが見つかったという経験は、全くない。ある例など、指摘されていた胃角部とは全く反対の大弯部に、早期がんが見つかったことさえあった。(これは、怪我の功名であり、胃透視が役立った訳ではない。)

また、罪作りだと思うのは、胃カメラを勧めても、「胃透視をして、異常を指摘されなかったから、大丈夫です」と、胃カメラを断わる方がいることである。
そんな方が数年後、手遅れの胃がんで見つかった時ほど、悔しい思いをすることはない。『なんと、胃透視は罪作りなことよ』と、思うのである。
だから、私は、胃カメラを勧める。苦しい検査だろうと敬遠されている方もおられるが、今や決して苦しい検査ではない。何故なら、胃カメラの進歩で、胃カメラが細くなったことと(鼻腔から、もっと細いカメラで見ることもできる)、希望される方には、鎮静剤を用いて、眠っている間に検査が出来るからである。
私もこの検査を受けているが、苦痛はゼロである。
胃カメラを、確かな技術を持った医師に、確実に受けていれば、胃がんで死ぬことはないと、私は思っている。
手遅れの癌が見つかって亡くなられる程、悔しいことはない。



























