ドクターノート

2008年12月14日 16:15

片頭痛


31歳 女性
主訴:頭が痛い

現病歴
高校生で発症し、月2回ほど片頭痛があり病院に何度か行ったがいつも鎮痛薬を処方され効果がなかった。また光が気になり、頭痛時には常にカーテンを閉め、ベッドで2時間ほど安静にしていた。
痛みはズキンズキンとした拍動性のもので、痛みと同時に吐気が襲ってくる。

所見
収縮期血圧=108mmHg、拡張期血圧82mmHgと血圧は低いが病歴もなく身体的・神経学的所見もない。頭痛の頻度は月に2〜3回、発作時間はまちまちだが3〜4時間の事が多く、発作時には嘔吐の随伴症状がある。
閃輝暗点等の前兆はないが、前駆症状として肩こりや頸すじの張りが認められ、問診の結果、母親も同様の頭痛持ちである事が判明したので器質的疾患を否定した。

診断
典型的な片頭痛

治療
市販薬や鎮痛薬は以前から処方されているが、痛みや吐気が改善されておらず、日常生活に支障を来たしているのでトリプタン製剤(レルパックス)を処方した。

解説
片頭痛が起こる詳しい原因はまだわかっていませんが脳から顔面と、一部の脳の血管の周囲に伸びている三叉神経が関係していると言われています。
脳の血管は、常に収縮と拡張を繰り返して脳内血流量が一定に保たれるように調節しています。
この調節を保っているのが血液中の血小板から出されるセロトニンという神経伝達物質で、ストレスを感じたときや、女性では月経周期に伴って女性ホルモンの分泌量が変化したときなどに血管内に大量に放出される事があります。
セロトニンの大量放出が続くと脳内の血管は収縮しますが、セロトニンが出尽くしてしまうと今度はその反動で脳の血管が急激に拡張します。

すると血管壁に強い負担が掛かって炎症が起こります。それと共に拡張した血管によって血管の周囲を取り囲む三叉神経が圧迫され痛みが起こります。

また三叉神経はサブスタンスPなどの神経ペプチドを放出し炎症を惹起します。

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