ドクターノート

2008年12月14日 02:56

うつ病は辛い!

症例:67歳 女性

主訴
不眠、体重減少、いらいら感

現病歴
3年前、息子が転勤になり一人暮らしになった。1年前から意欲が無くなり老人会や町会の役員も辞めた。眠れずにいらいらし、体重も減少した(53kg→34kg)
体調が悪いので、今まで内科、泌尿器科、眼科、耳鼻科、歯科、整形外科などに通院したことがある。

所見
表情 : やや憂鬱そうである
うつテスト : 19点 (14点以上はうつの疑い)

診断
体重減少があるため、念のため、悪性疾患(癌など)、甲状腺疾患の検査を行ったが、有意の異常は無かった。うつテストおよび経過よりうつ病と診断した。

治療
欝に対して抗うつ剤(パキシル)、いらいらに対して抗不安剤(セパゾン)、不眠に対して睡眠剤(レンドルミン)を処方した。
 

経過
図に示したように、いろいろな症状は順調に軽快し、5ヶ月目には、老人会の旅行に参加して楽しかったというまでに改善した。

解説
現在の日本は、不安に満ちた競争社会である。不景気、失業、社会保障の切り下げ、犯罪の多発、子供の受験戦争、アメリカに従って戦争に参加する国になって しまうのではないかという不安・・・・ 人々は多くの不安に取り囲まれて生活している。自殺者が年間3万人を超えるなど、社会としてのあり方が鋭く問われ ている。

そういう社会では、人々は多くのストレスを抱えて生きており、うつ病(うつ状態)を発症してくる危険性が多い。うつ病は現在の日本にとって、特別なもので はなく、ごく当たり前にみられる疾患である。
だから、自分や周りの人が元気が無く、うつ病かな?と思ったら、ためらわずに精神科、神経科、心療内科などを 受診してください。(因みに神経内科は、うつ病の専門家ではありません)そして、うつ状態のとき、人間は積極的な判断ができないわけですから、その時は重大な判断はしないで下さい。(しばしば後で後悔することになります)

また、自殺は絶対にしないで下さい。うつ状態というのは、真っ暗なトンネルの中にいるような状態ですから、その時にはまったく希望という光が見えません。
しかし、永遠に続くトンネルが無いように、治療をすれば必ず光は見えてきます。その時に生きていて良かったと思えるように、死んでしまうことだけはやめましょう!
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