ドクターノート

2008年12月14日 17:12

腎臓に注意!

症例:10歳 女性

主訴
3週間前頃から、尿の色が濃い。しんどい。朝は顔が浮腫んでいる。
2〜3日前から、鼻汁が出るので耳鼻科にかかってクラリスという薬を貰った。

診察所見
顔面 軽度浮腫を認める
血圧 100/48 脈 100/分

検査所見
尿蛋白+2、尿潜血+3、尿沈査にて顆粒球円柱+1、硝子体円柱+2を、認めた。

方針
血尿と浮腫、および尿沈査にて円柱を認めたため、腎炎は間違いないので、すぐさま専門医に紹介した。

病院からの返事
1. 乏尿、浮腫、高血圧などは見られない(通常の急性糸球体腎炎では見られる)が、低アルブミン血漿、強い貧血、低補体価があり、通常の糸球体腎炎とは違う。

2. 腎臓生検の結果、ループス腎炎(潜在性シェ−グレン症候群を伴う)であった。

解説
今日は、難しいループス腎炎の解説ではなく、一般的に子供さんが学校健診などで、「検尿異常」を指摘された時にどうすればよいかをお話します。

A.学校健診で発見される持続的な血尿は、あまり心配は要らない。追跡調査によると、最初の1年で50%が、10年以内には80%の方が、血尿がなくなるといわれている。

B.腎疾患があるのは、5%くらいである。

C.仮に腎炎が存在するとするば、蛋白尿も伴ってくる。

D.しかし、血尿を指摘された初年度は、精密検査を受けておいたほうが良い。
超音波、尿沈査(顕微鏡で尿を見る)、血液検査、尿細管酵素(αミクログロブリン、NAGなど)

E.以後、長期休暇毎に検尿をして、血尿だけで蛋白尿がなければ、心配は要らない。しかし、蛋白尿が混じってきたり、顕微鏡で円柱などが見られたら、専門にかかる必要がある。

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