ドクターノート

2008年12月14日 17:15

脊柱管狭窄症


症例:63歳女性
主訴:歩行時の下肢の痛みとしびれ感

現病歴
約3ヶ月前から、歩く時に右下肢が痛くなってきた。臀部から大腿部、下腿にかけてしびれるような痛みを生じる。歩き始めはいいのだが、歩いているとだんだん痛くなり長い距離が歩けない。最近では、クリニックから土居駅まで歩く時も休まなければならなくなった。

検査
腰部レントゲン写真で、腰椎の変形を認める。また、MRI写真で、腰部の神経が圧迫されているのが良く分かる。


診断
腰部脊柱管狭窄症

治療
鎮痛剤、牽引、理学療法、コルセット、体操などを行ったが効果なし。
プロスタグランディンの点滴を行った。すると、3回目から徐々に効果が現れ、2ヵ月後にはクリニックから土居駅はおろか、守口駅まで休まずに歩けるようになった。

解説
この病気は、図に示すように、脊髄や神経が通っている腰部の管(脊柱管)が、狭くなり、その為に神経が圧迫され痛みを生じる病気である。


特徴的な症状は、「間欠性跛行」といって、下図に示すような症状が出てきます。

圧迫するものは、椎間板や靭帯、それに変形した骨などである。そして当然のことながら、この病気は高齢者のものである。

4
4


60代 70代 80代
1 1 2
1 2 1

点滴が何故効くのかということであるが、当然この病気の原因である圧迫を取ることは出来ない。しかし、この病気の原因の一つは圧迫された神経が血流障害を 起こすことであると考えられる。プロスタグランディンは、神経に行く血管を拡張し、血流の改善を図ることによって、間接的に症状を軽くするものである。

だから、プロスタグランディンは根本的な治療法ではない。また、正直に言って、点滴の効果はそれほど高いものではない。当院での効果は全体的に云って、約 37%であった。
そして、どうしても症状が軽くならず、痛みがきつく、長い距離を歩けずに困る人は、手術療法ということになる。

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