ドクターノート

2008年12月14日 17:21

インフルエンザ考


今年はインフルエンザの流行が遅いなぁ・・・・・と、思っていたら2月になって流行り出しました。最初のうちクリニックでは、A型B型の判別をしていなかったので、どちらの型が流行り出したのか分かりませんでしたが、最初はA型もあったものの、後半はB型が圧倒的でした。
当院でも3月からはA型B型の判別をはじめましたが、殆どすべてのインフルエンザがB型を示しました。因みに、2月4日に国立感染症研究所が全国の患者さ んから分離したウイルスのまとめでは、Aソ連型 68株、A香港型 166株、B型 230株。そして埼玉、神奈川、静岡、愛知、岐阜、三重、兵庫、大阪 では、B型が多いという結果でした。

インフルエンザのワクチン接種は、当院では約700名の方々に行いましたが、接種された方々の中からもインフルエンザにかかられた方が約7名ありました。ということは、接種していても約1%の方はインフルエンザにかかってしまったということになります。
しかし、この1%という数字、一般のワクチンを接種しておられない方の中からの発病率と比べてみないことには、ワクチンの効果を正確に判定することは出来ません。しかし、当院の職員たち約40名は全てワクチン接種を受けており、誰も発病しなかった所を見ると、やはりワクチンが効いているような感じはします。

治療に関してですが、皆さんインフルエンザの特効薬という認識をお持ちかもしれませんが、決してそういう夢のような薬ではないわけです。と言いますのも、 図1に示しますように、タミフルという薬を飲んだ人と飲まなかった人を比べてみても、熱が下がるのが少し速いだけで(有熱期間が平均1日短くなる)、飲ん だ途端に治るというものではありません。この有熱期間を縮めることにどれくらいの価値があるかという面からも、薬の評価を行う必要があります。

☆プラセボ群とは「偽薬」といって薬としての効能が全くないものを飲んでもらって、実薬(この場合はタミフル)との効果の差を調べたものです。

ま た、A型B型の違いによっても、タミフルの効果は違ってきます。B型のほうが効きにくいのです。だから、ワクチンにしてもタミフルにしても、B型のほうが 効きにくいという事になります。患者さんの中には、特効薬を飲んだのに、4日かかっても熱が下がらないと不安がられる方もありましたが、今年のインフルエ ンザではそういう方も多くあったのです。(勿論、翌日には熱が下がったという方もあります)

ですから、インフルエンザには抗生物質は効果がなく、タミフルも夢のような薬ではないということを知ってこの病気に対処していただきたいと思います。

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