ドクターノート

2008年12月14日 18:15

食道カンジダ症


81歳 男性 高血圧にて加療中

平成16年9月中頃より胸部から心窩部にかけてのつかえ感、嚥下時、喉の奥に痛みが出現したため、胃カメラにて精査することとなる。
胃カメラ検査上、白濁した隆起が食道全周に付着しており、隆起は洗浄しても脱落しなかった。カンジダ抗原陽性、生検にて菌が確認された為、食道カンジダ症と診断した。


食道カンジダ症は軽症例で症状が出現することは少ないが、この方の場合には嚥下時の痛みがあったこと、食道に全周性の隆起性白苔があり、粘膜にもびらんを伴っていたため、治療適応と考え経口真菌剤(ミコナゾール400mg/日、2週間)投与開始した。
投与開始後すぐに症状は消失、胃カメラ再検では食道の病変も消失していた。



【ドクターからのコメント】
通常食道カンジダ症は高齢者、糖尿病や癌、免疫抑制剤などの薬剤使用歴のある方に多く発症します。この方の場合、高血圧以外基礎疾患はなく、腫瘍マーカー やその他の画像検査でも異常ありませんでしたが、胃炎の診断にて制酸剤(H2ブロッカー)を長期内服されていました。制酸剤(H2ブロッカー)長期投与に より胃内が低胃酸状態になることがカンジダの発育に好条件となるため、免疫異常がない場合でも制酸剤連用者に食道カンジダ症がおこりやすくなるとも言われ ています。特に高齢者では注意が必要でしょう。






文:橋本 貴司

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