ドクターノート

2008年12月14日 15:08

脳梗塞


70才:男性

現病歴
1月22日ころから、声が出難く、しゃべり難い。また、右手も動き難くなってきた。(1月24日来院)

所見
右上下肢に軽度の麻痺あり。右顔面も、下半分が麻痺している。知覚障害はない。意識も正常である

検査

頭部CT・頭部MRにて、左被殻から内包後脚にかけて低吸収域を認めました。これが、責任病巣と考えられる。
なお、MRAで脳血管を調べましたが、太い血管に閉塞は認めませんでした。

【頭部MRI所見】

左側基底核、T2WI/FLAIR/DWIにて高信号認め、ADC-mapにては、中程度の低信号です。1月20日発症の病変として矛盾しません。

【脳血流シンチ所見】
左前頭外側部の皮質血流に低下(+)。右小脳半球低下はこれによるremote effectかもしれません。



原因

脳梗塞の原因は、動脈の内側にアテローム変性(いわゆる動脈硬化)が起こり、血管が細くなり詰まってしまうためです。

その動脈硬化を起こす原因としては
高血圧
糖尿病
高脂血症
ストレス
たばこ
などがあります。


この方の場合、喫煙、飲酒、ストレスもなくコレステロールは正常。高血圧はありましたが、
140/80程度にコントロールされていました。また、太い血管は詰まってなかったことから、穿通枝という細い血管が閉塞したものと考えられます。

治療
①早期リハビリテーション
②呼吸管理と循環管理:酸素吸入、輸液など
③血圧管理:適度な血圧に保つ
④抗血栓療法:血栓を溶かしたり、再発を防ぐために行う
⑤脳保護療法:フリーラジカルスカベンジャー
⑥脳浮腫治療:発作後脳が腫れてくるのを防ぐ
⑦合併症対策:ストレス潰瘍などに注意

予後

急性期を過ぎたときに、今後どれ位麻痺が改善するかを、推測するには下記の図を参照してください。
尚、この方は殆ど麻痺は、きれいに治りました。

●できる動作


←①空中屈伸



←②伸展挙上



←③立膝屈伸



←④立膝保持



←⑤床上で屈伸できる


←⑥床上で屈伸のみできる



←⑦全然動かぬ

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